凱旋門賞回顧

ご存知の通り、トレヴの完敗というレースでした。

オルフェーヴルは完璧な競馬をしました。
そして、勝つための手法で臨みました。
春のローテーションはかなり崩れましたが、そこからしっかり立て直し、前哨戦の戦い方、そして、本番も納得のレース、納得の惨敗でした。
欲をいえば、好スタートを切って、内で脚をためるレースを見たかったですが、それでも、トレヴの前にいた可能性は低いかもしれません。

キズナに関しては、期待はしていましたが、やはり、勝つためのオプションが無さすぎました。
ニエル賞は前哨戦だけに、後ろで脚をため、外にだすレースでよかったでしょう。
レースは水物、オルフェーヴルを見る形になり、フォルスストレートで蓋をしてというレース判断は悪くなかったと思いますが、後ろからという選択だけしか引き出しのないのこの馬に関しては、ここまでというのが正直なところでしょう。

凱旋門賞は惜しい結果で終わりました。
しかし、個人的に、競馬界の人は、本当に凱旋門賞に勝ちたいのでしょうか?
オーナーの夢なんでしょうか?

個人的な意見ですが、よく聞く言葉に、
「ダービーを勝ったら秋は凱旋門を目指します!」
これなに?
日本ダービーと凱旋門賞は別物です。
適性も違いすぎます。

ダービーに勝たなくても、凱旋門、いやいや、ヨーロッパに向きそうな馬は少なくともいます。
仮にもし、格を気にするのであれば、日本のG2を勝つだけでも、今の日本のレベルからすれば立派な格です。
前哨戦だけでも、どんどんチャレンジしてもいいんではないでしょうか?

実績馬+前哨戦で好結果を出した馬で、4頭、5頭が本番の舞台に立つようになってもいいのではないでしょうか?

そのうち帯同馬が前哨戦で好結果を残して、本番の有力候補なんてことが起きてもおかしくありません。

日本の競馬のレベルは疑う余地はありません。
凱旋門賞を取れるのも時間の問題でしょう。

オーナーの意見からすると、オーナーはある意味に競馬=ビジネスです。
持ち馬が実績を残し、さらに種牡馬として成功することが、ビジネスとしての勝者です。
その意味では、2000m当たりの主要レースも含めて、海外で好成績を狙いにいってもらいたいです。

凱旋門賞に勝つ馬より、凱旋門賞(ヨーロッパ)で強い種牡馬が、日本の種牡馬からどんどん出てくることも期待したいです。

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